『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を読んで|60代で気づいた「制度を知ること」の大切さ

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~合理的に考えることは、幸せへの第一歩かもしれない

橘玲さんの**『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門』**を読みました。

以前から気になっていた一冊でしたが、まず心を引かれたのは「黄金の羽根」というタイトルです。

「黄金の羽根って何だろう?」

そんな興味から読み始めました。

60代になった今、若いころとは違って、お金や制度のことを「なんとなく」で済ませるわけにはいかないと感じるようになりました。だからこそ、この本の内容は、以前よりずっと身近に響いたのだと思います。

人生の近道とは何だろう

本の冒頭には、

「人生は一度しかない。だから近道を行こう!」

という言葉があります。

その「近道」とは、誰にも依存せず、自分で人生を選べるだけの資産を持つこと。

そして資産形成の基本は、

資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)

という、とてもシンプルな公式で表されています。

言われてみればその通りですが、実際に実現するのは簡単ではありません。

この本では、その「簡単ではないこと」を最短距離で実現するための考え方が、さまざまな角度から紹介されています。

後半では、税金や社会保険など、日本の制度を正しく理解し、有利に活用する方法にも触れられています。

制度を知らないことで損をしてしまう人がいる一方、制度を理解し上手に活用することで人生の選択肢を広げている人もいます。

社労士を目指して学んできた私にとっても、「制度を知ることは、自分を守ることにつながる」と改めて感じました。

60代になってからは特に、制度の知識があるかないかで、安心感が大きく違ってくると実感します。若いころには見えなかったことが、今になってようやく見えてきた気がします。

「永遠の旅行者」という生き方に感じた違和感

本書の最後には、「PT(Perpetual Traveler=永遠の旅行者)」という生き方が紹介されています。

国境を越えて暮らし、税金の負担をできるだけ少なくしながら経済的自由を手に入れるという考え方です。

読んでいて、私は少し立ち止まりました。

「それって、本当に幸せなんだろう?」

故郷があり、家族がいて、地域とのつながりがある。

私には、そういう場所があるからこその安心感があります。

もちろん、著者は故郷を捨てようと言っているわけではありません。

でも、制度の「抜け道」を探すことばかりが人生の目的になってしまうのは、少し違うような気がしました。

一方で、制度を知らないために必要以上の負担を抱えてしまう人がいるのも現実です。

だからこそ、「知識を持つこと」はとても大切なのだと思いました。

制度を知った上で、自分に合った選択をする。

それが、この本の本当のメッセージなのではないかと感じています。

ちなみに2015年の新版では、この「永遠の旅行者」の章は削除されています。

国際的な税務情報の共有が進み、「海外に資産を置けば簡単に節税できる」という時代ではなくなったからだそうです。

そのことを知って、私はなぜか少しホッとしました。

経済的に成功するためには、経済合理的でなければならない。

けれど、人生はお金だけで成り立つものではありません。

制度を知り、仕組みを理解し、そのうえで自分らしい暮らし方を選ぶことが大切なのだと思います。

「3つの資本」という考え方が心に残った

本を読み終えてから、橘玲さんのインタビューも読んでみました。

そこで紹介されていたのが、「幸福の3つの資本」という考え方です。

  • 金融資産…お金や不動産など、経済的な土台
  • 人的資本…働く力や知識、経験
  • 社会資本…家族や友人、人とのつながり

この3つのバランスが取れていることが、幸せにつながるという考え方です。

中でも印象に残ったのは、社会資本には「愛情空間」「貨幣空間」があるという話でした。

家族や親しい友人との関係は「愛情空間」

一方で、仕事上の付き合いや、無理をして続けている人間関係は「貨幣空間」と考えることもできるそうです。

そう考えると、「距離を置いてもいい人間関係」があることに気づきます。

すべてを我慢する必要はない。

「選択できる」ということを知るだけでも、人はずいぶん気持ちが楽になるのではないでしょうか。

『黄金の羽根』を読んで少し感じていた違和感も、この考え方を知って腑に落ちました。

60代になると、人とのつながりの大切さと同時に、無理をしすぎないことの大切さもよくわかります。だからこそ、この「3つの資本」という考え方は、とても現実的で、心に残りました。

子ども向けの本も読んでみました

続けて、

『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』

も読んでみました。

子ども向けとは思えないほど内容は本格的です。

トレードオフ、コスパ、タイパ、ギブアンドテイク…。

大人でもきちんと説明できないテーマが、わかりやすく紹介されています。

「これ、本当に子ども向け?」

と思うほどでした。

でも同時に、

「子どもの頃にこんな本に出会えていたら、生きるのがもっと楽だった人もいるだろうな」

とも感じました。

お金のことや社会の仕組みは、早いうちから知っておくほど、自分を守る力になります。そう考えると、この本は子どもだけでなく、大人にも必要な一冊だと思いました。

おわりに ~合理的に考えることは幸せへの入り口~

この2冊に共通しているのは、

「まずは合理的に考えてみよう」

というメッセージだと私は受け取りました。

感情を捨てるということではありません。

まず事実を知り、仕組みを理解し、その上で自分はどう生きたいのかを考える。

その積み重ねが、お金の不安を減らし、自分らしい人生を選ぶ力につながるのだと思います。

社労士の勉強を始めてから、「制度を知ることは人生の武器になる」と何度も感じてきました。

知らないことで損をするのではなく、知っていることで安心して選択できる。

そんな人が一人でも増えたらいいなと思っています。

息子たちはもう大人になり、今では親になりました。

いつか孫たちにも、『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』をプレゼントしたいと思っています。

お金のことだけではなく、人生の考え方や社会の仕組みを知ることは、きっと将来の大きな財産になるはずです。

私自身も、これからも学び続けながら、その学びを少しずつブログで伝えていけたらと思います。

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