完璧じゃなくていい。『不完全主義』が教えてくれた、限りある人生の楽しみ方

ほんわか日誌
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「もっと効率よく動けたら」「やるべきことが多すぎて追いつかない」
そんなふうに感じたことは、ありませんか?

オリバー・バークマンの前作『限りある時間の使い方』では、「効率化を追い求めるほど、タスクはむしろ増えていく」という現実に気づかされました。

そして今回の『不完全主義』では、さらに一歩踏み込んで、「では、限りある人生をどう過ごすか」が問われています。

1日1章、28日間かけてゆっくり読み進めてみて——本の最後には、予想外の「告白」が待っていました。
完璧を目指すことをやめたとき、はじめて見えてくるものがあるかもしれません。


前作『限りある時間の使い方』のおさらい

オリバー・バークマンの前作『限りある時間の使い方』では、こんなことが語られていました。

時間を効率化しようとすると、空いた時間に新たなタスクが入ってくる。
だから、やることを増やすのではなく、やらないことを決めることこそが、限りある人生の正しい時間の使い方だ。

この考え方に共感した方も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。


今作のテーマ:不完全主義とは何か

続編となる今作のテーマは、「では、限りある人生をどう過ごすか」です。

著者はこう言います。

「思いどおりの人生なんて、限りある人間にはけっして手に入らない。だからこそ、僕らは全力で、今ここにある人生に飛び込んでいける。」

膨大なタスクをすべてやり切るのは、はじめから不可能なのです。
その現実をしっかり直視することで、無駄なプレッシャーから解放され、落ち着いた心で目の前のことに向き合えるようになる——これが「不完全主義」の考え方です。


28日間・4週間の構成

この本は、1日1章ずつ読み進める構成になっています。
4週間かけて、じっくりと身体に染み込ませていく仕立てです。

テーマ
第1週自分の有限性を受けとめる
第2週不完全に行動を起こす
第3週握った手をゆるめる
第4週人生は今ここにある

「読む」というより「味わう」ような本でした。


DAY28で出会った言葉と、ある寓話

最終日のDAY28に、こんな一節がありました。

「物質は流れつづける川のようなもの、事物の動きはたえず変化し、その原因ははてしなく多様である。何も留まりはしないのだ。過去と未来の深淵が足もとに横たわり、すべてがそこに消え去るのなら、何かにつけて高揚したり落ち込んだりするのは愚かなことではなかろうか。それらは束の間の、はかない問題にすぎぬのに。」

この言葉を読んで、私はある本を思い出しました。高森顕徹著『人生の目的』に登場する、トルストイが衝撃を受けたブッダの寓話です。

無人の広野を独り家路を急ぐ旅人が、絶体絶命の危機に追い込まれながらも、木の幹から滴るハチミツに心を奪われている——という、あの話です。


2つの話に共通していること

この2つには、いくつかの共通点があります。

  • 人生は川の流れのようなもの
  • 生を受けたその瞬間から、確実に死へ向かっている
  • それはお金持ちでも成功者でも、例外はない
  • 抗うことはできない。だから、現状を受け入れること
  • その時その時を、目の前のことをこなしていくこと

東洋と西洋、時代も場所も違う思想が、同じことを語っているように感じました。


本の最後に待っていた「予想外の告白」

そして、本の締めくくりに予想外の展開が待っていました。

「ここまで読んでくれた読者ならとくに驚かないと思うけれど、『みずからの限界を受け入れて死すべき運命に向き合い、精神的な自由を手に入れる』ことを4週間で達成できる人はまずいない。期待させてしまったなら申し訳ない。」

…思わず笑ってしまいました。

でも同時に、「そうか、これでいいんだ」と肩の力が抜けた気がしました。

完璧を求めるのではなく、今のこのままで存在することに、大きな意味と価値がある。著者自身がそれを体現していたのかもしれません。


まとめ:焦らず、今ここから始めよう

焦らず、慌てず。

せっかくの人生ですから、やりたいと思うことを、楽しみながらやっていきましょう。

完璧じゃなくて、いいのです。
「不完全なまま、動き出すこと」——それ自体が、すでに正解なのだと思います。

以上は、あくまでも私の感想ですので、実際に読んでみて、ぜひ、ご自分のインスピレーションを体感してください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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