このシルバーウィークに、気の合う女子4人で奈良監獄ミュージアムを訪れました。
予約とアクセス
予約はアソビューで行いました。1週間前と前日にメールでお知らせが届くので、うっかり忘れる心配がなく安心です。チケットの空き状況は、奈良監獄ミュージアムの公式サイトから確認できます。
JR奈良駅・近鉄奈良駅からバスが出ていて、アクセスもとても便利です。
なかなか予約が取れず、この時期になってしまいましたが、季節はすっかり秋。涼しく気持ちのよいお天気に恵まれ、かえって良かったと感じています。
赤煉瓦の美しい表門
近くまで来ると、長く高い塀が突然現れ、「ここがそうなんだ」と実感します。
入り口の大きな門は赤煉瓦造りで、重厚で立派な建物です。西洋風の建物でありながら屋根は瓦葺きになっていて、設計者の日本らしいこだわりなのでしょうか、とてもおしゃれに感じました。
門を入って右に進むと、ミュージアムの入り口です。
前回のブログでも書きましたが、テレビで見た映像のとおり、「監獄なのに、こんなに美しい建物なんだ……」と、実際に目にして感じることができました。



保存棟・第三棟の独居房
受付を通ると、放射状に配置された建物のうち、5本の指に例えると真ん中の中指にあたる「第三棟」が保存棟になっています。ほかの4つの棟は星野リゾートのホテル「星のや奈良監獄」として生まれ変わり、宿泊者だけが入れるエリアになっています。
第三棟の扉を開けると、両側に独居房がずらりと並んでいました。ガイドの方のお話では、実際に使われていたのは2017年(平成29年)3月までとのことで、同じ年の2月に国の重要文化財に指定されています。
それほど昔のことではないそうです。
さまざまな歴史を経て、この旧奈良監獄は新たな価値と使命を持って生まれ変わったのだと感じました。
残念ながらホテル側のエリアのため見学はできませんでしたが、5本の指の付け根にあたる位置に中央看守所があり、そこから放射状に伸びる各棟の通路をすべて見渡せる「ハヴィランド・システム」という構造になっています。
たくさんの観光客の方がいたこともあり、不気味さはあまり感じませんでした。むしろ天井の天窓から差し込む自然光が、長く伸びる中央の廊下を暖かく照らしていて、心地よく感じたほどです。

独房の扉は外側が木製ですが、内側には鉄板がはめ込まれています。監視用の窓は2つあり、もともとは1つだったものを、中の様子をしっかり確認するために追加したのだそうです。脱獄防止のため、扉には小さな配食口があるだけでドアノブはなく、内側からは開けられない構造になっています。
受刑者が看守に急を知らせたいときは、独房の内側のボタンを押すと、廊下側の壁から黄色やオレンジ色のプレートが飛び出す仕組みになっています。さまざまな工夫が凝らされた、よく考えられた造りに興味が湧きました。
いくつかの独房には自由に入ることができ、私も入ってみました。白い壁と高い窓で、想像していたよりも広く感じました。それでもやはり、ずっと一人でここにいるのは辛いことだろうと思いました。

名物・煉瓦のカレーパン
保存棟を抜けると、展示エリアへと続きます。
私たちは展示を見る前に、先にカフェへ向かいました。品切れが心配だったお目当ての名物、煉瓦の形をしたカレーパンとコーヒーを無事にゲットできました。四角い煉瓦風のパンにはコーンフレークがまぶされていて、食感がとても良いです。中のカレーもスパイシーで、美味しくいただきました。もちろん、家へのお土産も購入しました。

展示エリアで知った監獄の歴史
お腹も少し満たされたところで、「歴史と建築」のA棟、「規律とくらし」のB棟を見学し、刑務所の成り立ちや受刑者の生活について知ることができました。
途中、時代劇で見るような旧牢舎も見学しましたが、新しい施設ができるまで使われていたと知り、驚きました。人を人として扱わないような、ひどい処遇の歴史があったからこそ、近代国家としての威信をかけたプロジェクトが必要だったのでしょう。
人権を重んじる監獄を造ることは、法治国家として諸外国に認められるための、必然的で最優先の使命でした。この建物は、まさに近代化の象徴として建てられたのですね。

渡り廊下や中庭、展示室を巡りながら、文化的で新しい刑務所がこうして造られたのだと理解することができました。


展示室ではその当時の衣・食・住(寝具)のレプリカや、規律を守り、規則正しい生活を送りながら技能の習得を行い、その労務の代償として少ないながら支払われる手当で購入することができた、少し贅沢な生活用品だったり、私たちもよく知っているおやつが展示されていて、とても微笑ましく感じました。



見学を終えて
約2時間の見学でしたが、これまで遠い世界だった「塀の中」の生活を垣間見ることができました。そして、刑期を終えた人たちが二度と戻ってこないよう、塀の外の社会でも、更生支援に力を入れていくことが大切なのだと強く感じました。


かき氷と鰻で締めくくり
ミュージアムから近鉄奈良駅に戻り、次はかき氷屋さんへ。ところが人気のお店はなかなか予約が取れず、友人たちと2組に分かれて、別々のお店に行くことになりました。
それでもその後は、みんなが好きな鰻屋さんで合流。お互いのかき氷の写真を見せ合って楽しみ、鰻も存分に味わうことができました。



とても楽しく、美味しく、学ぶことも多くあり、友人たちとたくさん笑って、有意義な小旅行となりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


