リード
人生の節目ごとに、本は静かに道を示してくれます。
若い頃、子育てに追われていた頃、そして中高年となった今――。
今回ご紹介するのは、
暉峻淑子著『豊かさとは何か』と、
Morgan Housel著『The Art of Spending Money』。
この2冊から学んだ「豊かさ」と「お金と時間の使い方」について、私自身の経験を交えながら考えてみたいと思います。
目次
- お金に不安を抱えて育った私の原点
- 働き続けた理由と、手に入れたもの
- 『豊かさとは何か』が教えてくれた本当の価値
- お金を「アート」として使うという発想
- 子どもに伝えたい、本当の成功とは
- 若い世代へ、そしてシニア世代の私たちへ
- お金と時間は、よく似ている
- まとめ――自分流のアートな生き方を
1.お金に不安を抱えて育った私の原点
私は子どもの頃から、実家の家計を心配する環境で育ちました。
大学進学を諦めた経験は、心のどこかにずっと残っています。
だからこそ、自分の子どもたちには同じ思いをさせたくない。
その一心で、産後間もなくから働き続けました。
当時は育休制度が十分に整っておらず、育休中の社会保険料負担も重い時代。
働くしか選択肢がない、という現実もありました。
結果として、子どもたちは奨学金を借りることなく大学を卒業しました。
けれどもその一方で、幼い頃に寂しい思いをさせたのではないかという気持ちも、今も心のどこかにあります。
2.衝動買いでは満たされなかった心
仕事・家事・育児に追われる毎日。
疲れやストレスが溜まると、衝動買いに走ることもありました。
しかし――
手に入れた瞬間は満たされても、その幸福感は長続きしません。
「モノを増やしても、豊かさは増えない」
その感覚に、私は比較的早く気づくことができました。
3.『豊かさとは何か』が教えてくれたこと
そんな時に出会ったのが、
暉峻淑子(テルオカ イツコ)氏の「豊かさとは何か」です。
1989年、バブル崩壊直前に出版されたこの本は、日本社会の「モノとカネに溢れた豊かさ」に疑問を投げかけました。
著者の暉峻淑子氏は、日本と西ドイツでの暮らしを対比しながら、本当の豊かさとは何かを問いかけます。
それは、
- 人とのつながり
- 心のゆとり
- 自分らしく生きる時間
数字や所有物では測れない価値でした。
この一冊は、その後の私の人生観に大きな影響を与えました。
4.お金は「サイエンス」ではなく「アート」
そして最近出会ったのが、
「 The Art of Spending Money」です。
著者のMorgan Housel氏はこう語ります。
お金を使うことは、サイエンスではなくアートだ。
正解は一つではありません。
どう生きたいかによって、お金の使い方は変わります。
彼は以前、『The Psychology of Money』で「富の築き方」を示しました。
しかし本書では、「どう使うか」に焦点を当てています。
特に心に残ったのは、
- 第6章「あなたを幸せにするもの」
- 第15章「新しいお金の使い方を試す」
- 第16章「お金と子ども」
です。
5.子どもに伝えたい「真の成功」
第16章で著者は、子どもたちへの手紙の中でこう述べます。
真の成功とは、一番大切な人から愛されること。
その愛は、資産額でも消費額でもなく、
「どう接するか」から生まれる――。
私はこの言葉に深く共感しました。
私にとって、最も満足度の高いお金の使い方は、
子どもたちと過ごす時間に使ったお金でした。
6.若い世代へ、そして私たちシニア世代へ
若い人には、若い時にしかできない経験にお金を使ってほしい。
そして私たちシニア世代は――
「いつかやろう」を減らし、
今できることを楽しむ。
身の丈に合った範囲で、後悔のない選択を重ねていくことが大切なのだと思います。
7.お金と時間は、よく似ている
お金も時間も、有限です。
どちらも「使い方」で人生の質が変わります。
貯めることも大切。
でも、使わなければ意味がない。
何に使えば、自分は一番満たされるのか。
その問いこそが、豊かさへの入口なのだと思います。
まとめ――自分流のアートな生き方を
今回2冊の本を通して、改めて感じたこと。
それは、
自分にとっての豊かさを、自分で決めることの大切さ。
これからの人生、
大切なお金と時間を使って、
自分が一番心地よい「アートな生き方」を追求していきたいと思います。
限られた人生。
あなたは、何にお金を使い、どんな時間を過ごしますか?
| 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。現在、開業・勤務以外、その他社労士として、都道府県社労士会や全国社労士会のweb研修、所属支部の勉強会に参加しながら、開業することをめざして、日々研鑽に努めています。これから社労士やその他の様々な資格取得をめざして勉強している方や、これからの人生をどのように充実させていこうかと考えておられる中高年の方々に少しでも参考となる、元気になる、情報を発信していきたいと考えていますので、どうぞ、よろしくお願いします!人生はまだまだこれからです。一緒に楽しみながら、頑張っていきましょう〜♪ |

