ミニ旅行で出会った歴史と圧巻のプロジェクトマッピング

ほんわか日誌
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久しぶりに友人たちと出かけた日帰りミニ旅行。
今回訪れたのは、日本遺産「龍田古道・亀の瀬」です。
テレビの情報番組で紹介されているのを見て、以前から「いつか行ってみたい」と思っていた場所でしたが、友人に誘われてようやく実現しました。
実際に足を運んでみると、想像以上に奥深い歴史と、圧巻のプロジェクトマッピングに心を打たれる体験となりました。


久しぶりの友人との日帰りミニ旅行

久しぶりに集まった友人たちとの日帰り旅行。
目的地は、日本遺産「龍田古道・亀の瀬」の旧鉄道トンネルで行われているプロジェクトマッピングです。
春には桜も美しいとのことで、季節を変えて何度でも訪れたくなるスポットです。


日本遺産「龍田古道・亀の瀬」とは

亀の瀬は、大阪平野と奈良盆地を結ぶ「龍田古道」に位置し、周囲を山に囲まれた天然の関所のような場所です。
古くから交通・経済・治水の要所として利用されてきましたが、その一方で「地すべり」という大きな課題を抱えてきた地域でもあります。


ガイドツアーで知る亀の瀬の魅力

亀の瀬では、事前予約制のガイドツアーに参加することで、より深く歴史や背景を知ることができます。

ツアーの種類

  • ロングコース(約90分)
    「亀の瀬地すべり歴史資料室」での解説に加え、
    1号排水トンネル、旧大阪鉄道亀瀬隧道、亀の瀬社龍王社、亀岩などを巡ります。
  • ショートコース(約45分)
    歴史資料室、1号排水トンネル、旧大阪鉄道亀瀬隧道を中心に見学。

ガイドの方がとても丁寧に説明してくださり、専門的な内容もわかりやすく伝えてくださいました。
参加を希望される方は、定員がありますので公式サイトで事前に確認・予約をおすすめします。
👉 https://kamenose-infratourism.jp/


行ってみてわかった亀の瀬の役割

驚いたのは、亀の瀬の地すべりの歴史が約4万年前までさかのぼると考えられていることです。
明治以前の記録がほとんど残っていなかったため、被害が繰り返されてきたという背景も初めて知りました。

また、地震によるものではなく、長年の地殻変動によって周期的に発生する地すべりであるという点も印象的でした。


「亀の瀬」という名前の由来

亀の瀬という名前は、大和川の中央にある「亀の形をした大きな石」に由来するとされています。
江戸時代後期の『大和名所図会』にもその姿が描かれており、
「その石が動くと洪水が起こる」という飛鳥時代からの伝承も残っているそうです。


繰り返されてきた地すべりの歴史

1903年(明治36年)の地すべりでは、大和川の川床が隆起し、大雨で大和川が氾濫しました。

当時の記録では、浸水面積44.9ha、堤防の決壊13箇所、田畑水没12.1ha、家屋流出・崩壊20戸となっています。

1931年〜1933年(昭和6〜8年)の長く続いた地すべりでは、

約32haに及ぶ山塊が大和川に向かって進み、川床が9m以上隆起し、川道は移動、

大和川は完全に閉鎖されて、上流に浸水被害が発生しました。

この時に亀の瀬地すべり地内を通過していた旧大阪鉄道亀瀬隧道(国鉄亀の瀬トンネル)も崩壊しました。

1932年(昭和7年)1月から3月には、亀の瀬地すべり災害を見ようと、多い日には1日2万人もの見物人が訪れ、出店や絵はがきまで販売されていたという話には驚かされました。

さらに1967年(昭和42年)の地すべりでは総面積50haに及ぶ大規模な地すべりで、国道25号は隆起し、大和川も川幅が1m縮小するという大きな被害が発生しています。

  


国をあげた大規模な地すべり対策事業

このような大規模な被害が繰り返し発生するため、地すべり活動を停止または緩和させるための対策工事が実施されることになりました。

亀の瀬は大阪府と奈良県にまたがる広範囲のため、1962年(昭和37年)から国(現在の国土交通省)が主体となり、最先端技術を用いた対策事業が始まりました。

2008年(平成20年)11月11日付けの当時の国土交通省の資料によると、総費用は約955億円にも上り、2011年(平成23年)に主要事業はほぼ完了しましたが、現在でも一部工事は続いています。

そのような63年にも及ぶ壮大な年月をかけて、現在は、土塊の大きな移動はほとんど見られなくなったようです。


偶然発見された「幻のトンネル」

対策工事の途中、2008年(平成23年)11月に、
地すべりで崩壊したと思われていた旧大阪鉄道亀瀬隧道(約40m)が偶然発見されました。
明治・大正時代に掘られたこの「幻のトンネル」は、そのまま保存されることになりました。

そして、この「幻のトンネル」については2023年1月から新たな活用が始まりました。


圧巻のプロジェクトマッピング体験

ガイドツアーの終盤、この旧大阪鉄道亀瀬隧道のトンネル内でプロジェクトマッピングが上映されます。
これが本当に圧巻です。息を呑むような素晴らしさに感動が込み上げてきます。

蒸気機関車時代のスス、押し出された岩で行き止めになったトンネル内部――
その「ありのままの姿」を活かした映像演出が、映像の迫力を一層高めていました。

現在は完全予約制・無料ですが、将来的には有料化される可能性もあるようです。
体験後のアンケートには、料金設定に関する質問もありました。


終わりに 〜今だからこそ訪れてほしい場所〜

地すべりという自然の脅威と向き合い、長い年月をかけて築かれてきた亀の瀬の歴史。
そして、偶然発見されたトンネルを活かしたプロジェクトマッピング。

これは単なる観光ではなく、防災やインフラの大切さを伝える啓発の場なのだと実感しました。
地すべりの歴史と圧巻の映像体験、ぜひ一度、実際に訪れて体感してみてください。

👉 https://kamenose-infratourism.jp/

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